写真はマラソン大会前日の河口湖の様子。こんな某大ヒットアニメ映画のようなエフェクトをかけてほしいと言った覚えはないのだが、Googleさんがご提示くださったので。つまり、第7回富士山マラソンを走った。

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練習不足を気持ちで補ってはいけない。

今年は自己新記録を出すチャンスだった。なぜなら前職をやめてから次の仕事を始めるまで時間があったからだ。自己記録は2017年の大田原マラソンで出した3時間29分52秒(ネットタイム)。この辻褄合わせのようなサブ3.5(3時間半切り)を塗り替えたい。しかもグロスで。ちなみにグロスタイムとはスタートの号砲がなってからゴールするまでである。ネットタイムは自分がスタートラインを過ぎてからゴールするまで。世の中にはグロスじゃないと本当の記録ではないと言い張る人もいる。そういうのはやめましょう。この8秒間も死に物狂いで絞り出しているんだから。

 

6月はトレイルの大会があったこともあり、180キロ弱を走った。

7月も183キロ。暑くなってきたが頑張った。

8月は108キロ。だいぶ暑いし、子供と1週間旅行に行っていたので仕方ないところがある。

9月は116キロ。少し持ち直してきたが、もう少し走りたいところだ。

10月は40キロ。やばい。

 

9月から新天地での仕事が始まった。10月はその仕事と、その仕事のための勉強が本格化した。その影響で走る時間が格段に減ってしまった。11月は帰宅ラン(25キロ×2)をしてなんとかフルマラソンを走り切れる体であることの確認だけはできた。

 

ブロックチェーンの勉強は楽しい。技術としてもエコノミーとしても面白い。面白い人間がこぞって集まり、面白い(そしてためになる)本を書いている。面白いイベントも盛りだくさんで、そのすべてには参加しきれない。試したくなるようなチュートリアルが山程あり、それを試すことによって技術面の見識が広がるだけでなく、新たなエコノミーの未来が垣間見える。

 

そして練習不足である。完全に。

走る時間を見つけても、新しい技術の習得に夢中になっていたのだから、自分では諦めがついている。

 

だから気持ちで補うしかないと思った。

でも気持ちで補ってはいけないとわかった。

久しぶりにこのブログを更新するので、キャラ設定がよくわからない。

 

第7回富士山マラソンの結果は、ネットタイム3時間34分5秒。グロスタイム3時間34分44秒。23キロ付近にある富士山マラソン名物の激坂はキロ6分まで落ちたものの、それ以外はキロ4分半から5分をキープ。38キロまでは。

20キロを過ぎた頃から自分ではわかっていた。この練習量では42.195キロをこのペースでは走りきれないことを。でも最後まで自分を騙し続けられる可能性に賭けてみたかった。

 

大田原マラソン富士山マラソンでは根本的にコース設定が異なっている。大田原マラソンは前半の21キロが下りで後半の21キロが上りなのである。わかりやすい。富士山マラソンは23キロ付近の激坂(上り)と35キロ付近の同じ坂の下りが特徴的だが、それ以外にも細かいアップダウンを繰り返すし、カーブでは車用のバンクもきつくフラットな部分がほとんどない。この細かいアップダウンが体を削っていく。後半が全部上りの大田原マラソンの方が一見キツそうだが、よっぽど健康的なコース設定に感じる。

自分に言い聞かせた。気持ちで負けるなと。「粘れ粘れ」と呼吸に合わせて唱え続けた。「粘れ粘れスゥスゥ粘れ粘れスゥスゥ粘れ粘れスゥスゥ」である。

39キロからの3.195キロの苦しみたるや。タイムは一気に落ちていく。1キロあたり6分を超え、6分半まで落ちていく。ゴールに近づくについて応援も増えていくが自分の顔は歪むばかり。痛い。体中が痛い。特に右股関節がかなり痛い。帽子が臭い。ちゃんとお日様に当てて乾かすべきだった。帽子の臭いすら走るのを止めるのに十分すぎる理由に感じた。100メートルが長い。一歩一歩が重い。それでもなんとか歩かずに走る。練習不足で頑張りすぎてはいけない。なまじ気持ちの強さがあるせいで体が傷んでいく。ココロはカラダを追い越せないんだよ。

 

次は年末のハーフを挟んで古河はなももマラソンが3月。練習できるか、俺。もうこんなにボロボロになるのは嫌だ。